1,000万JPYで落札!小松美羽×彦十蒔絵漆芸額

2022.04.29

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2022年3月30日夜、羽田空港で開催された保税オークションで、
4年前に彦十蒔絵が現代アート・アーティスト小松美羽さんとコラボで制作した漆芸額「麒麟」がオークションに登場して、1,000万円で落札されました!!


(⇧これは2018年コラボをした時の写真)

私はオークションの当日、羽田空港にある会場へ立ち会いました。
18:00より夜の部のオークションが開始しましたが、この麒麟漆芸額作品の入札は終わりに近い19:48からスタート。
司会から入札開始の声出ますと、会場内やオンラインで電話の向こうからビートの声が次から次へと上がり、会場内はとても騒つきました。
19:50にハンマーを叩く音でたったの2分!!1,000万円”の落札額が決まりました。
日本でもこの緊張感を味わえるのはとても感動でした。
落札された漆芸額『麒麟』はこの作品です。


原画:小松美羽 蒔絵:小西紋野 
漆芸額制作:彦十蒔絵

この情報は雑誌BAZAARのWebでご紹介されました。
こちらで詳細をご覧できます。

「小松さんはとても感受性が豊かで敏感な方。一般の人が感じない微細な事を感じる力があり、それを画に具現化しているのだと思います。だからこそ彼女の画には人を惹きつける力があるんですね」と彦十蒔絵のプロデューサー若宮隆志が言う。

今回の結果は現代アーティスト小松美羽さんの力、及び小松美羽さんのマネジメントチームの力だと我々は考えます。
この結果を励みにして、皆様に感動をしてもらえる漆芸品を作りづつける事が漆の可能性を探究することにつながります。

下記は関連情報として記録します。
興味がある方はどうぞお読みください!
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2021年文化庁が発表した”ART MARKET REPORT”には下記のような一文が記載されています。

日本のアート産業に関する市場レポート2021
日本全体の美術品市場規模を2,186億円と推計。コロナの影響が最も大きかった2020年と比較すると、2021年の美術品市場は回復したものの、2019年比では減少(15%減)となりました。しかし、世界の美術品市場における割合を推計すると、2020年の世界の市場規模(5.2兆円)に対して日本(国内事業者の市場規模・1,929億円)は3.7%と推計され、為替変動の影響もあり2019年の3.2%から上昇しております。また、美術鑑賞と購入の関連性を調査し、展覧会の市場拡大への寄与を検討いたしました。本調査では、アンケートによる動向調査にとどまらず、過去の美術品の価格動向を調査・分析して、美術品が資産性についても考察いたしました。そして国内アートオークションの売買データを分析し、美術品には、経年による減価するもの(美術工芸品と呼ぶ)、に対して、一定の原資産価値を有し、資産とみなせるものもあることを結論づけました。

そして、、、、
日本はアート取引が香港のように自由に開催されることを期待して、2021年10月より、日本は羽田空港の保税蔵置場を活用したアートオークションを開催することが可能になりました。
補足説明:
【保税蔵置場】とは、関税法に規定する保税地域の一種。保税地域では外国貨物の積卸し、運搬、蔵置などの行為をすることができます。日本国外にある作品が日本のオークションへ出品される場合、従来は作品ごとに輸入通関時に課税されていたため出品数が限定的でした。しかしながら、この保税蔵置場を活用することで、関税等を留保した状態で海外からの出品が可能となり、より多くの取り引きが期待できます。

 

彦十蒔絵マネージャー高 禎蓮筆