小原古邨図を蒔絵に
2021.05.05
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金沢出身の絵師・小原古邨(1877~1945)、忘れられた郷土絵師
身近な自然が見せる一瞬の美をとらえた作品は、制作当時から海外で高い人気を誇り、近年日本国内でも注目を集めています。
出身於金澤的畫師<小原古邨(Ohara Koson)>(1877~1945)
他的畫主題多為自然的花與鳥,
描繪的自然動人,彷彿像是使用相機拍攝下來的~將那一剎那用自己的色彩給保存了起來。
在製作畫作的當時頗受海外人士喜愛,是近年來才慢慢的受到日本國內的矚目。
現在正歸鄉展出當中,是石川縣人士不得不矚目的一位名畫家!
2021年4月15日北國新聞に紹介された小原古邨の展覧会は石川県立歴史博物館で開催されています。
令和3年4月24日〜6月27日
特別展「小原古邨ー海をこえた花鳥の世界」
(展示会名をクリックしますと展覧会紹介のページへリンクします)
(點閱展覽名稱即可跳到展出的博物館頁面)
彦十蒔絵の棟梁若宮隆志が小原古邨の絵に注目したのは2018年(平成30年)の時でした。
小原古邨が描く花鳥はとても自然で、人間味を感じさせる暖かさがある!!
この柔らかし彩色を蒔絵で表現したら綺麗でしょうね〜〜〜
早速制作に取り掛かりました
器物は盃と蓋物
SIZE:掌に収まるサイズ φ68mm×H73mm
盃の枚数:9pcs
(掌に収まるサイズなのに、マトリョーシカ型で9枚重ねる)
制作に関わったメンバー
デザイン・企画 若宮隆志
木地 西端良雄
塗り 彦十蒔絵
蒔絵、呂色 柳澤修
写真 曽又耕作
制作時の写真も何枚かご紹介します。
*蒔絵の原稿(9枚分をまず準備)
用意した下絵の図案を盃へ写して行きます
写した図案に蒔絵をする順番によって、部分的に漆を塗って行きます
切金を貼る作業、
使う予定の切金は形とサイズに分けてそれぞれ準備しておきます。
三角・四角・丸の切金、それから螺鈿もあります。
若宮隆志が最も気に入った古邨の絵はこれ!
『大鷹と温め鳥』の絵です。
よ〜く見ると、鷹のお腹辺りに雀がいます!!
<引用>雀を捕まえた鷹が雪積の枝に停まるこの様子は「温め鳥」と呼ばれる冬の季語で、猛禽類が捕えた小鳥をカイロのように足を温めることに用いる、という鷹匠などに伝わる伝承が元になっている。鷹は一晩たつと小鳥を逃がし、お礼に小鳥が去った方向にはその日一日狩りにいかないと言われている。
寒冷的冬天夜晚老鷹捕抓了一隻麻雀來取暖,為了要報恩於小麻雀,
隔日一早老鷹捕食時就不往麻雀飛離的方向去,所以老鷹與麻雀的臉朝的是不一樣的方向!!
↓これは小原古邨の絵(原畫)
↓これは蒔絵で描いた盃(蒔絵作品)
今後も明治生まれの“忘れられた郷土絵師”小原古邨をご注目ください。
今後讓我們一起關注日本明治時代的這一位畫家小原古邨吧!!