捨テラレナイ カタチ 見立返し

2021.10.27

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KOGEI Nextで取り組んだ作品のご紹介を致します。
作品名:捨テラレナイ カタチ 見立返し『未来酔狂夢譚』

卵パックは鶏の卵を持ち運ぶ時に安全で便利で安価なものになっています。
でも〜よく考えれば、この機能性抜群の卵パックのデザインも非常によく出来ているよね!

スーパーから卵を買ってきたらパックはリサイクルすることをしていますが結局捨ててしまいます。
それで、この形を工芸の技術に転換して行くことによって、どのようなものが生まれるのだろう!

宮城大学の土岐謙次先生が乾漆で作った卵パックを土台に、京都の古美術鐘ヶ江の英夫さん、彦十蒔絵の若宮隆志がアイディアを重ねたことでこの作品が生まれました。
さらに都市鉱山と呼ばれる廃棄される小型家電の資源から希少金属を還元し製造された金箔を利用。映像制作には京都女子大学前﨑信也ゼミの学生たちにも協力いただき、沢山の方々の力を合わせて制作したこの作品は2021年11月5,6日に六本木ヒルズ(Hills Cafe/Space)にて展示されます。 (⇦展示案内にリンクします)

この作品は日本の箱文化と重ねてコンセプトしている部分もありますので、
何個も組み合わせております。
外側から〜内側への順番に紹介します。

1、桐箱
2、鶏の卵殻貼りの桐箱 (加飾担当:彦十蒔絵 柳澤修)
3、紫檀目塗りの桐箱 (加飾担当:彦十蒔絵 大森修)
4、鶏頭模様のお仕覆 (仕立て、染め担当:彦十蒔絵 木戸実土吏)
5、金箔装飾の乾漆卵パック (素地:土岐謙次先生、加飾担当:彦十蒔絵 武者舞)

京都女子大学前﨑ゼミ高原木綿さんが制作した作品の紹介映像に合わせてご覧ください。