Philosophy
メッセンジャーとして
漆器は何千年ものあいだ日本人の生活と結びつき、民俗的な道具として使用され生き続けてきました。そこに先祖の想いや生きる知恵が込められていると考えています。
それらを学びさらに現代の感覚やユーモアを作品に取り入れ制作することが、先人が残した大切な思いを未来に繋げる方法だと感じています。
彦十蒔絵は日本人のアイデンティティを民俗的思想、古典的文学、そして生活の知恵や思いから意匠や精神性を発掘し、メッセンジャーの役割として漆芸の技術をアートへ繋げ、漆芸の新しい次元を切り開くイノベーターでもあります。
後世に残したい何百年も輝く作品を漆芸職人の分業制で具現化していきます。
漆を未来へ
彦十蒔絵では、後世でも漆芸が引き継がれるように様々な施策を行なっております。 漆の啓蒙活動の一環として、竹や磁器、アニメーションなどの異素材・異業種とのコラボによる次世代の需要の創出、一人一人が独立し鍛錬された高度な技術を持つ職人の創出、漆芸を持続可能なものにするために「ウルシの木植樹再生事業」なども関わっています。
また、先代・若宮隆志の闘病を契機に未来を見つめ直し、多くの出会いと励ましを受けて、2025年1月に「株式会社彦十蒔絵道」として新たな歩みを始めました。
引き続き、彦十蒔絵は、漆の可能性を探求し続け、より魅力ある漆芸チームへと進化してまいります。